【勉強のやり方】 「何が分からないかが分からない」を解決する方法
”何が分からないかが分からない” という悩みを持っている人は多いと思います。
私は塾講師をしていますが、この悩みを持つ生徒さんを多く見かけます。
このような悩みを持つ方はとりあえず、
「1学年前の教科書を最初から読もう」
「参考書をいっぱい買おう」
ということを絶対にしてはいけません。
ここでは、「何がわからないのかが分からない」状態はなんで起こるのか?、解決するにはどうしたらいいか?と言った疑問について答えていきたいと思います。
「何がわからないのかが分からない」状態はなんで起こるのか?
結論から言いますと少し壁にぶつかってパニックになってしまい、ただ頭の整理ができたいないだけです。
決して勉強ができなかったり、理解力が低かったりするわけではありません。
パニックになりやすい人ほど「私は基礎学力がないんだ」と言って教科書を一から読み始める傾向にあります。
しかし、教科書を読み終える前に力尽きて、ますます勉強が嫌いになるだけですのでやめましょう。
どのように考えれば良いのか?
問題を見てパニックに陥りやすい人は総じて、最初から答えを想像する傾向があります。
数学で例えるならば、二次関数の問題に対してなんとなく答えは10yか20yくらいなんじゃな〜いと想像してしまいます。
パッと思いついた答えが正解ならば良いのですが、そうでなけれな、もう私には解けないかもという不安を募らせるだけです。
ここで大切なのは
「答えを見つけるのではなく、”答えの出し方”を見つける」ことです。
先程の例に合わせると、”答え”ではなく”何の公式”を使うべきなのかを考えるということです。
もしそれで解法に必要な公式を知らないのであれば、ここでようやくあなたの分からないことが一つ明確になります。
この作業を繰り返して「何がわからないのかが分からない」状態を「何がわからないのかが分かる」状態に一つずつ変えていくことが何よりも重要です。
具体的な解決手順
①ある分野について「何がわからないのかが分からない」人は教科書を読む前に数問ほど演習問題を解いてください。
解けなくても結構ですが、上記の通り、”問題の答え”ではなく”答えを出すにはどういう知識が必要であるか”を考えてください。
②問題の答え・解説を見て、自分か知らなかった知識をピックアップしてください。
ここでは「公式自体は知っていたけど、うまく活用できなかった」という場合でも、使い方自体を知らなかった知識としてカウントしてください。
③知らなかった知識をそのまま暗記してください。
④解けなかった問題を自分で解説しながらもう一度解いてください。
必要な解法を暗記しているため、正解を出せると思います。
また答えだけを覚えてしまったなんて事態を避けるため、必ず先生になったつもりで解説をしながら解きましょう。
①〜④を繰り返して演習問題を解き進めれば、着実に知識が身についてきます。
そしてある程度の知識を持つことができれば、大抵はその分野で「何がわからないのかが分かる」状態になります。
もし①〜④を繰り返しても解けない問題がある際には、学校の先生や先輩に持っていきましょう。
そのレベルの問題であるならば、逆に言えば一人で教科書を読んでも解決する確率は低いです。
最後に
「何がわからないのかが分からない」状態を「何がわからないのかが分かる」状態に変えていく作業は地道にするしかありません。
ですが、あなたが今日覚えた知識が小さな一歩となり、積み重ねることでやがては自分の得意分野にできることでしょう。