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人生はいつでもマスタードみたく甘辛なのね、、、

怒らない方法 不要な怒りの減らし方

日常生活の中で自分の感情に任せて相手に怒りをぶつけてしまい、トラブルに発展してしまったことはありませんか。そんなつもりはなかったと後から相手に伝えても、すでに拗れてしまった関係の修復は簡単にいきません。

自分の人生をより良いものにするためにも、怒りとうまく付き合うことで日々を穏やかに過ごしましょう。

 

この記事では怒りの感情が生じる原因とその適切な対処法を紹介いたします。

 

怒りの感情が生じる原因

1-1.目的がある時

人が怒るときには無意識に目的を持って怒ります。

またその目的は複雑で多様な事情があれど、下の4つのうちどれかに分類することができます。

・相手を支配したい

・話の主導権を持ちたい

・不当に侵害された自分の利益・権利を守りたい

・自分の正義と反することを正したい

 

例えば勉強しない子供にいくら注意しても効果がなく、さらに屁理屈や言い訳をされてカッとなって怒ってしまうお母さんがいたとします。

このお母さんが感情的になってしまった要因としては、子供を”文句一つ言わず勉強する”状態にするよう言い聞かせたい(相手を支配したい)ということや、子供の言い訳を聞かずに自分の主張を通したい(話の主導権を持ちたい)という目的が心の中で強くなりすぎたからです。

 

一方で、芸能人の不倫報道などで全く無関係な人が怒ることがよくあります。

これは不倫という行為が自分に損害がなくとも非道徳的であり嫌悪感を抱くので、自分の正義と反することを正すために怒るのです。

 

加えて、不倫した芸能人とあなたの名前が偶然にも一緒であったとしましょう。

それだけであなたも友人や同僚から理不尽に不倫疑惑を持たれたら少し怒りたくなりませんか?

不当に侵害された自分の利益を守りたい時にも怒りの感情が表れます。

 

これらの例のように怒りたい目的が強くなりすぎた時に、感情的になるスイッチが入ります。

 

1-2.目的がある時の対処法

まず相手の話を聞いてイライラした時には、「ちょっと待った」というように一旦時間を取るクセをつけましょう。

そしてその間に自分の”目先の目的”と”本来の目的”を明確にして、それらの目的を達するための行動が合致するかを考えてください。

 

ここで先程のお母さんの例をもう一度考えます。

お母さんの目先の目的として相手の状態を変えたい、主張を通したいというものがありました。

しかし本来の目的とは子供が自発的に勉強する姿勢になることでしょう。

このケースでは目先の目的を達するために怒っても、それが子供の自発的な勉強につながるとは考えにくく、本来目的を達するための行動に合致しません。

怒られる恐怖心で勉強することがあるかもしれませんが、子供がビクビクしながら勉強することがお母さんの本来の目的とは思えません。

ましてや子供は怒られることでますます勉強が嫌いになるでしょう。

 

このように「2つの目的を達するための行動が合致しない場合は怒らない」とルールを作り、「ここで怒ったら自分の本来の目的が果たせなくなる」と自分にブレーキしてください。

今回の場合は、本来の目的である子供が自発的に勉強する姿勢になるにはどうすれば良いかという情報を集めることが先決であり、少なくとも怒ることは逆効果になってしまいます。

 

一方で、自分が理不尽に疑われたり差別されたりした時はどうでしょう。

目先の目的は不当に侵害された自分の利益を守りことであり、本来の目的も今後同様のことが起きないようにすることです。

このように2つの目的を達するための行動が合致する時には適切に怒るべきです。

怒るべき時に怒れないと、自分の利益を何度も不当に侵害されるかもしれません。

 

怒ること自体は悪いことではないですが自分の目先の目的と本来の目的をごちゃ混ぜに考えてしまうと、怒ることで本来の目的から離れてしまう危険があります。

そのことをしっかりと自覚できれば、今自分が怒ることが必要なのか不要なのかを判別でき、不要であれば減らすという努力ができます。

 

2-1.余裕がない時

2つ目の怒る要因は「余裕」です。

余裕がない時はどんな聖人でも怒りたくなるものです。

 

いつもなら受け流せるはずの友人の愚痴や上司のつまらない自慢話も、仕事で追い詰められた時にされたら誰だって怒りが湧いてきます。

 

普段どうしても怒ってしまうのであれば、もしかしたら自分が日々余裕を持っていない証拠なのかもしれません。

 

2-2.余裕がない時の対処法

余裕がない時に怒ってしまうことの対策としては”原因から遠ざかる”ことと”向き合う時間を決めること”の2つです。

 

まず現時点で余裕がない時には、「ごめん、今冷静ではないから後で話を聞くよ」と言ってできるだけ怒ってしまいそうな要因から離れましょう。

余裕がない時に頑張って怒らないようにすることは、自分にとって精神的な負担がとても大きいです。

このような場合は思い切って戦略的撤退をしましょう。

 

そしてその後に怒ってしまいそうな要因と向き合う際には、30分間は解決に取り組むといった感じで具体的な時間を確保しましょう。

片手間で解決しようとすると、スムーズに行かない場合はさらに余裕を失うことになります。

 

また事前に決めた時間内で対処できない場合は、自分が思っている以上に大きな問題である可能性が高いと判断できます。

その際には一度引いて解決策をじっくり考えるか、一旦紙などに情報を整理するか、さらに時間をかけるといったさらなる工夫が必要になるでしょう。

 

どちらにせよ現時点で余裕がないことにより怒ってしまうことで、更なるトラブルを起こすといった悪循環を未然に防ぎましょう。

 

3-1.期待してたのに裏切られたと感じる時

3つ目の怒る要因は「裏切られた」と感じることです。

可愛さ余って憎さ百倍と言うように、味方だと思っていた人に裏切られるほど怒りたい時はないと思います。

ただし裏切るのが他人だけとは限りません。

 

”自分の過剰な期待”が自身を裏切ることで怒る人も多いです。

 

「あの人ならやってくれるだろう」

「私も頑張ったんだから相手もこれだけしてくれるだろう」

という感じに相手と事前の打ち合わせなく一方的に期待してしまった場合は危険です。

相手の結果に満足がいかないと裏切られた気分になります。

 

ですが実際は相手が裏切ったわけではなく、単に自分の思うような結末になず相手に八つ当たりをしているだけです。

このような場合に相手を責めることは、相手との関係をさらに悪化させます。

 

3-2.裏切られたと感じる時の対処法

上記ようなケースでの対策は、自分との関係性に合わせた適切な期待をすることが大切です。

 

相手に一方的な自分の過剰な期待を押し付けていないか振り返ってみてください。

もしそれが相手への勝手な押し付けではなく、相手に素直にお願いをしていたら満足する結果に変わっていたかもしれません。

 

また相手にも都合やコンディションの変化がありますので、同じような期待に毎回必ず答えることは難しいでしょう。

相手の気持ちや都合も踏まえた上で、自分がどれくらい期待して良いかを考えるべきです。

 

またこちらが勝手に期待をしていた場合、決して満足いく結果にならずともすぐに”裏切られた”と思わないでください。

その時は怒る前にお願いや話し合いをするべきです。

 

また逆に相手に全く期待しないようにしてしまうと、友人関係や恋人関係、夫婦関係が希薄になってしまうことがありますのでご注意ください。

 

以上が怒りの感情が生じる原因とその適切な対処法の紹介となります。

最初から怒らなくするのではなく、まずは不要な怒りを見つけて減らしていく方向で考えてみてください。

必ず、怒りとのうまく付き合い方を習得するはずです。